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ダイビングスキル基礎編〜ナチュラルナビゲーション

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ナチュラルナビゲーション

あなたが学校や会社に行くときにコンパスを使いますか?知らない場所に行ったときに地図を参考にすることはあるかと思いますが、コンパスを使う人はなかなかいませんよね。どこどこのコンビニの角を曲がって、とか特徴のある建物を目印にしたりすると思います。

その目印を使う方法を水中に持ち込んでいくのがナチュラルナビゲーションです。

陸上では、いろんな特徴のある建物や看板や道路自体が目印になります。建物や看板は水中にはありません。では、どうするのでしょう?

 

ナチュラルナビゲーションで目印に使えるもの

ナチュラルナビゲーションで目印に使うものは、「その場から動かないもの」であることです。少なくとも、そのダイビング中は動かないものであることが重要です。

 

水深

一番重要な情報です。ボートダイビングの場合はアンカーからスタートするならそのアンカーのある水深を覚えましょう。覚えられない場合は、水中スレートなどにメモするか、ダイブコンピュータの水深表示をデジカメで写真に撮りましょう。ビーチダイビングの場合は基本的に沖に行けば行くほど深くなります。

 

地形

潜るその場所の全体像を把握しているととてもナビゲーションがしやすくなります。それ以外にも、ドロップオフ(崖のように急に落ち込んでいる場所)やオーバーハング(岩の上部が屋根のひさしのように突き出している場所)など特徴のある地形自体が目印になります。

 

岩の上部がせり出している「オーバーハング」

 

生物

ほとんど動かない生物も重要な目印になります。サンゴ、イソギンチャク、カイメンなどが代表的なものになります。魚などはその場からいなくなってしまうことがあるので目印には使いません。

 

サンゴの仲間「イソバナ」も目印に使える

 

砂紋

何にも目印がないように見える砂地でも波やうねりによって形成される砂紋(リップルマーク)と呼ばれる砂の模様が目印に使えます。その砂紋に対してどれくらいの角度で泳いでいくのかなどである程度の方向を確認できます。

 

人工物

水中に沈んでいる船やテトラポッド、アンカーやロープ類も目印に使えます。漁業が盛んなエリアで潜る場合は、アンカーなどが水中に落ちていることも多いです。

 

潮流・波やうねり

ダイビングでは、行きは流れに逆らって泳ぎ、帰りは流れに乗って泳ぐのが基本です。その流れに逆らったり乗ったりすることで泳いでいる方向を判断できます。急に流れが変化することもありますので注意が必要です。波やうねりも一定方向に揺れるため、そのダイビング中はナビゲーションのヒントに使えます。

 

記録しておこう

普段は記憶力のいい人でも水中では窒素の影響などでなかなか覚えていられないことも多いです。水中での目印も1つや2つなら覚えていられても、数が増えるとすべて覚えておくのは難しくなります。そんな時に役立つのは水中ノート(水中スレート)です。目印を記録しながら潜るといいでしょう。デジカメをもって潜る人は、目印を撮影しておいて再生しながら確認しながら帰ってくるといいかもしれません。

 

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この記事を書いた人

仮屋伸一

和歌山県で一番上手になれるダイビングスクールを目指して20年約3000名の認定実績。 「一人一人に合わせたダイビングの家庭教師」のようなきめ細かい指導を心がけています。

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