和歌山県田辺市の天神崎ビーチでサンゴの産卵ウォッチングナイトダイビングしました!
「サンゴの産卵、テレビでしか見たことなかったけど実際に見たら感動的ですね!」
2024年8月3日(土) 透視度5m 水温26.4℃
「天神崎ビーチ」ナイトダイビング
4月に沖永良部ツアー(シードリーム沖永良部様にお世話になりました)へ行った際の食事中、ふとサンゴの話題になりました。
その流れで、ずいぶん前に天神崎のサンゴの修復活動をしていた話やサンゴの産卵を見に行ったことがある経験を話したところ、底にいたお客様たちが「ぜひともその修復活動を再開して、サンゴの産卵を見に行きたい!」と盛り上がりました。
その時に、潮汐(大潮や中潮などの)と潮の干満の時間を調べて、「たぶん、今年2024年は8月2日~8月4日のうちに産卵する可能性が高そうだ」と予想しました。
その場にいた皆さん、もう予定をしていてくれたようです。
8月2日は平日だったこともあり、希望される方がいなかったのでサンゴの産卵ナイトダイビングはしませんでした。
下の写真は、天神崎ビーチにあるエダミドリイシ(サンゴ)の昼間の様子です。天神崎でダイビングの練習をしたことのある人は見たことがあるかもしれませんね。
そして、8月3日(土)。サンゴの産卵の観察の仕方、注意点などをブリーフィングしたのち20時前くらいにエントリーしました。
目的のサンゴ群生エリアに到着してサンゴを見てみると、「おっ!サンゴが卵持ってる!」のがわかりました。
しばらく観察を続けること30分…一向に産卵が始まりません。
少し時間が早かったかな?とか、明日に持ち越しかな?とか、いろいろ考えながら観察していると心なしかサンゴの卵がさっきまでよりはなんだかふっくらしてきているように見えました。
そうこうしているうちにさらに30分くらい経ち、やっぱり産卵が始まりません。
手持ちの水中ライトだけを頼りにサンゴを観察し続けます。
そろそろエキジットかなぁ?と思っていたところで、一緒に観察していたお客様の目の前のサンゴから2~3粒のサンゴの卵がポコッと飛び出しました。
そうすると不思議なもので、近くのサンゴからも淡いピンクの小さな小さなサンゴの卵の粒がぽつっ、ぽつっと出始めました。
みんな、水中でレギュレータをくわえたまま「おおーーーーっ!」と歓声を上げています!!!
私は正直なところ、感動よりも予想が当たってホッとしていました。
最初にサンゴが飛び出してきてから2~3分が経った頃でしょうか?視線を上げて視野を広げてみると、周りのサンゴも同時に産卵が始まって水中にまるで雪が降っているかのような光景です。そうです、これがサンゴの一斉産卵です!
サンゴから飛び出した卵は、ゆ~っくりとゆ~っくりと水面に向かって浮いていきます。
まるで石のようなサンゴからこんな卵が出てくることも不思議ですが、周辺のサンゴがタイミングを合わせて産卵することも不思議です。
うまれた卵は水面付近まで漂い、水圧が弱くなることで割れて精子と卵子が混ざり合って受精するそうです。
少しでも多くの受精卵がここ天神崎海域に着床して、貴重なエダミドリイシが長く生息する環境であってほしいと思います。
同じサンゴからは1年に1回しか産卵しないそうです。なので、今度は来年です!
早くも「私も来年にはサンゴの産卵を見てみたい!」とお問い合わせもいただいています。またみんなで見に行きましょう!(見れるかどうか、知らんけど!)
サンゴの産卵ダイビングは、夜に潜るナイトダイビングになります。SNSIアドバンスドオープンウォーターダイバーコースを受講の上ご参加ください。
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